皆さんが想像する紫陽花って、何色でしょうか?

ピンク系?

青系?

それとも、白?
なぜこうも色が違うのでしょうか?子どものころに気になって調べた方もいると思いますし、逆に子どもに自分が聞かれた立場の方もいると思います。自産自消を楽しんでいる方なら、さっと答えを出せるようになっておくとカッコいいですよね!
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色の変化の理由と土壌のお話
紫陽花はどのように色が変化しているのでしょうか?色の変化に関係する成分は花に含まれている「アントシアニン」と土壌成分の「アルミニウム」の2つ。土壌の中のアルミニウムが根っこから吸収され、アントシアニンと結合することで色が決まります。そして、この土壌のアルミニウムのが根っこから吸収されやすくなるかどうかを決めるのが「土壌のph値」です。酸性かアルカリ性かってことですね。なぜかというと、アルミニウムは酸性の土壌でよく溶け出して、植物が吸収しやすくなるという性質があるためです。
つまり、、、
◆ピンク系◆
アルミニウムを吸収していないときにピンクや赤系の色になりやすい。土壌はアルカリ性ということですね。
◆青系◆
アルミニウムを吸収し、アントシアニンと結合するときに青系の色になりやすい。土壌は酸性ということ。ちなみに雨の多い日本では、弱酸性(ph=5)の土壌が多いので、青系の紫陽花が比較的多いんです。
◆白色◆
稀に見かける白色の紫陽花は、アントシアニンを持っていないんです。そのため、土壌のph値には関係なく白色のお花になります。
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オリジナルの紫陽花の色を作ってしまおう
さらにもう一歩踏み込んで、花の色を自分好みに変化させてしまいましょう!というのも自産自消の楽しみ方のひとつ。お子さんと一緒に実験のようにやると面白い結果が出てくるかも知れませんね。
《肥料のあげるポイント》
ピンク系
⇒肥料に骨粉や魚粉を含む発酵油かすや鶏糞を混ぜてあげましょう。逆に酸性になってしまう硫酸カリウムが多い肥料は避けてください。
青色系
⇒骨粉や魚粉が混ざっていない、発酵油かすを混ぜてあげましょう。ミョウバンとかもありです。ただ、雨と火山灰質の多い日本の土壌では圧倒的に酸性土壌が多いので、あまり肥料は必要ないかも知れませんね。
あげる時期
肥料をあげるタイミングは2回です。一度目は1~3月で、このときの影響がその年の6月に出てきます。そして、開花後にもう1回。これは翌年にもっと色づけるための追肥です。このブログをご覧になっている方が、来年用に今肥料をあげるといいということになります。
ちなみに、紫陽花の色を変える専用の土や肥料も実は売ってます(笑)

最近では、花束や贈り物として人気が出てきている紫陽花。
花言葉は「元気な女性」「辛抱強い愛情」「家族の結びつき」とポジティブなものもあり、母の日や父の日にも人気です。贈りたい相手のイメージカラーを想像しながら、来年に向けて紫陽花栽培をしてみるのも、心に残る贈り物になるかも知れませんね!
あ、最後に。
「毒があるので食べたらダメですよ!!」