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【連載】農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ(終了)
2019.01.07

農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ /都市とデザインと農業

新年明けましておめでとうございます。マイファームの間瀬です!

平成最後のお正月、みなさまどのように過ごされましたでしょうか。今年も、マイファームブログでは皆様に「農」や「自然」の楽しさを届けていきたいと思っておりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年農天気の小野さんから頂いていたブログ記事がトラブルによりアップできておらず、年が明けてしまいましたが「これからの都市農業」を考える上でとても刺激的な内容となっておりましたので、新年1発目の記事としては良かったのかもしれません!

これからの農業の未来を想像しながら、ワクワク読んで頂けると幸いです。

 


農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ


都市とデザインと農業


~都市農業について10時間語り合ってみた~



12月8日東京都日野市にある明星大学にて「都市とデザインと農業」という見るからにマニアックなシンポジウムが開催されました。

 

公式ページ→https://www.meisei-u.ac.jp/2018/2018110601.html

 

しかし、こんなテーマながらも会場には150名近い参加者が・・・



 

午前中、第1部の登壇者ラインナップは東京の農業といえば気になるこの人・・・という面々が集まりました。。



左から

江藤梢さん(株式会社コトリコ  瑞穂町を拠点に農家と農産物のブランディング・マーケティング)

舩木翔平さん(いちじく農家 東京・八王子での新規就農者)

佐藤美千代さん(日野市200世帯の生ごみ回収と、土ごと発酵栽培でのコミュニティ農園)

高橋金一さん(小金井市農業委員会会長、戦後の都市農業史について)

南部良太さん(国分寺市の農家と飲食店を農産物の集荷配送を通じてリアルにつなぎ、農業デザイナーとしてブランディング)

萩原修さん(今回の主催 明星大デザイン学部教授、様々なまちづくりプロジェクトに関わる)

小野淳(私も「くにたち はたけんぼ」の事例紹介など)

 

それぞれの立場から「そもそも都市農業って?」といった基本的なところから、それぞれが実践している事例を紹介されました。


※「農の力で多摩は世界一住みたい都市になる」というタイトルで私はお話ししました

 

そして、野菜や地域産品の販売を兼ねたランチタイム



会場である明星大の学生たちが考えた地場野菜振興プランや都市農業の概要がわかるパネル展示など



 

そして午後からはチームディスカッションで都市農業とデザインをキーワードにアイデアだし会議、具体的な事業プランの作成までやります。



そのあとさらに懇親会までやりまして終わったのは19時過ぎ。

なんとおよそ10時間にわたる都市農業イベントとなったのでした。

 

印象的だったのが1部の参加者は150名ちかく

2部の濃厚なディスカッションにも60名ほどが参加し、むんむんと都市における農の役割について話し合ったということです。

都市における農への期待値高いなあ、と。

 

プレゼンの中でも話しましたが、web百科事典 ウィキペディアに「都市農業」について説明したページがないことに気づいて私がページ作成したのが2014年11月。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E5%B8%82%E8%BE%B2%E6%A5%AD

(イメージ写真に写っているのは私の家族です)

 

その当時まだ「都市農業」は一般的なワードとして認識されていなかったとも言えるでしょう。翌2015年に「都市農業振興基本法」が制定されて、さらに各方面から都市農地の活用の提言や実践がなされてきた結果、ついにここまで浸透した!という実感が持てる会でした。




※私が一番面白いと思った「夜の直売所」活用プラン

 

皆さんとディスカッションしていて象徴的だったのが

地域課題として世代や新住民・旧住民などの間での没コミュニケーションの話題がどこのチームでも挙げられたということです。

コミュニティ力の不足を解消する手段として共同作業や、みんなで料理を作って食べるといったような農を通じたコミュニティ形成の場として都市農地を活用しよう、という提案が数多く出されました。

確かにいまのところ市民による農地活用もいわゆる個人区画による市民農園的利用が主流。

でもこれからは「みんなで育ててみんなで食べる」方式によるコミュニティ農園が増えていくように思います。

 

ただ実際に運営する立場からすると、なかなか課題は多いもの。運営の労力にみあった対価が運営側も得られる仕組みにならないとなかなか広がるものでもないなと思います。

需要は間違いなくあるわけですから、法整備もかなり進んだ今、それを供給できる人材が特に求められていると思います。

 

こうした取り組みをとおして需要や人材が見える化され、より手軽に都市住民が農のもたらす豊かさを受け取れるようにしていきたいところです。

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文・写真  小野淳
㈱農天気 代表取締役 農夫
NPO法人 くにたち農園の会 理事長
東京・国立市を拠点に幅広く農体験を提供
「都市農業必携ガイド」(農文協)
監修・実演「菜園ライフ~本当によくわかる野菜づくり」(NHKエンタープライズ)


 

 
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