農園に生物多様性を!ビオトープ100か所設置への挑戦
皆さん、こんにちは!マイファームのスタッフの工藤です。
これまで自然体験インストラクターや環境系NPOでちょっぴり生物多様性保全に関わってきました。じつは農業よりも昆虫や自然が好きです。
生き物を守りたい!
私は高校生の頃から水辺の生きものを調査してきたのですが、この20年間で残念ながらある生息地から絶滅(個体群絶滅)した生き物がいたり、環境変化によって数が減ったりしている生き物たちが多くいます。
「生き物を守るために、なんとかできないかな?」
そう思い、マイファームの体験農園でビオトープを設置する取り組みを始めました。
今日はその様子を一部お届けします。
体験農園でビオトープの設置
2024年5月20日福岡県にあるマイファームNAKABARU農園で、札幌静修高校アグリコースの学生たちと一緒にビオトープを設置しました。
作り方はとっても簡単♪
① プラ船が収まる大きさの穴を掘る!
② フチまでしっかりとプラ船を埋める
③ 底に掘り返した土を敷く
④ 縁に周辺に生えている草を植え付ける
⑤ 濁らないように水を注ぐ
掘り始めは皆元気!
穴掘りは中々の重労働!寸法通りに掘るの難しい
1時間くらいで完成!
太陽の光が降り注ぐ中、みなで一生懸命に作業を進める姿がとても印象的でした。
学生たちは「どんな生き物がここに集まるか楽しみ」と会話も弾み、季節によってビオトープがどのように変化するのか、実習へ来る楽しみの1つになったようです。
2ヶ月経つと、それっぽくなりました!
なぜ農園にビオトープを設置するの?
近年、都市化や農業の集約化により、自然の中で暮らす生物の居場所が少なくなっています。農園を生物多様性を保全する場所としても活用し、地域の生態系を回復させること、そしてマイファーマーさん(農園ご利用者さん)に自然とより触れあえる環境とすることが目的です。
「ビオトープ100プロジェクト」
これから徐々にビオトープを設置する農園を増やしていく計画です。
今回は湿地帯ビオトープを整備しましたが、それぞれの農園に合ったスタイルで野菜だけでなく、生き物も育つ場所を増やしていければと思っています!
マイファームの体験農園は100箇所以上。目指せ!農園ビオトープ100!!
このプロジェクトを通じて、少しでも多くの人に「農」を通して、身近な生き物にも興味をもってもらえたらと思っています。
ぜひ、これからもこのプロジェクトを応援してください!
担当:工藤