体験農園マイファーム

繋いでいきたい 種交換という文化

繋いでいきたい 種交換という文化

皆さん、こんにちは!マイファームスタッフの森です。

今回は、農園で行っている取り組み「種交換」についてご紹介します。

大阪のとある農園での取り組み

 大阪公園南農園では、アドバイザー住川さんが中心となり、固定種の種交換ボックスを設置し、運用しています。農園利用者様の約9割が種交換に興味を持っており、そのうち約3割の方が実際に種とりを楽しんでいます。

住川さんは「利用者の皆さんに農に関する知識を持ってもらい、それを理解した上で、それぞれが自分に合った選択をしてもらいたい」と考えています。そのため、農園では利用者様と一緒に種とりを行う日を設けたり、種とり用の様々な野菜をおいてみたりなど、積極的に「きっかけづくり」を行っています。

種とりの魅力とは

まず、土地に適した強い種ができます。種とりを繰り返すことで、種がその畑の環境を学び、その土地にあった種へと少しづつ変化していきます。そのため、病害虫や気候の変化にも強い品種が育ちやすく、有機無農薬栽培とも相性がいいのです。

 

マイファームで「種交換」をする意味とは

マイファームは、「自産自消」つまり“自分でつくって自分で食べる” という経験を通じて、様々な気づきを得ることで、人と自然の距離が近づく社会を実現したいと考えています。

種まきや収穫と同様に種とりも「農」の楽しみの一つです。利用者様が関心を持つことや考えるきっかけとしても、「種交換」を積極的に行っていきたいです。また、個人だけでなく、農園内でも種を循環させることで、新たな出会いやつながりを生まれると信じています。

これから

採種をやめてしまうと、その種は途絶えてしまいます。種とりを続けていくことで、種は後世に引き継がれ、途切れることなく守られてきました。マイファームでは、「早く行きたいなら一人で行きなさい。遠くへ行きたいならみんなで行きなさい。」(アフリカのことわざ)という言葉を大切にしています。全国に約120箇所ある体験農園で「種交換」を実施し、一人でも多くの方が「種を次世代に引き継いでいく」という想いを持つと、大きなパワーになると考えています。農園での「種交換ボックス」の設置を進めることによって、より多くの人に「種」について関心をもらい、循環の輪を広げていきたいです。

ぜひ、これからもこのプロジェクトを応援してください!

担当:森

マイファームのグリーン未来活動について

体験農園マイファームは、自然や地球とともに幸せに暮らせる未来を目指しています。
そのために、生物多様性・環境循環・防災対策・交流を軸に、
さまざまな活動を農園利用者や地域の皆さんと行っています。

グリーン未来活動についてはこちら!