皆さま、こんにちは！
種まき事業部のませです。
毎週月・水・金と配信しておりますマイファームブログですが、月曜日のブログをなんと！株式会社　農天気代表　小野淳さんにお願いすることとなりました！
姉妹サイトである野菜栽培SNS「cropnet」のcropペディア監修でもおなじみの小野さんがタイトルの通り、「一歩踏み込んだ　家庭菜園の裏ワザ」をこちらのブログで教えてくださいます！
マイファーム農園利用者の方、家庭菜園をやられている方、野菜づくりに興味のある方など幅広い方がきっとマネしたくなるはず、、、！
今回は初回ということで、まずは小野さんのお仕事をご紹介していただきました。さっそく楽しい内容となっておりまして、これからの連載がとっても楽しみです！
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第1回　「マニュアル通りにしっかり栽培」だけじゃツマラナイ

新連載「一歩踏み込んだ　家庭菜園の裏ワザ」を担当します小野淳（おのあつし）です。
のっけからちょっと挑戦的なタイトルをつけてしまいました。
一昨年ＮＨＫの「菜園ライフ」という番組とＤＶＤで５２種類の野菜とコメの作り方を実演し、栽培方法に関しての監修も担当しました。「菜園ライフ」はＮＨＫ-ＢＳプレミアムで現在も早朝に不定期放送されています。

クレーンやレールなどの大掛かりな機材も使用し畑の１年をつぶさに記録しました
１０ｍ×１０ｍの限られたスペースで１年間実際に５２種類栽培するというだけでもパズルのようなものですが、全国放送に耐えうる出来栄えを求められるのに加え、マニュアルとしての工程もつぶさに紹介するＤＶＤなわけですから、なかなかなプレッシャーでした。
失敗したら放送できなくなってしまう品目もあるわけで、いつも感覚でやっているような作業も種苗会社のデータなども確認し細かく再検討。とにかく丁寧に、１年間で撮影日数は６０日以上、それも基本的に朝から日が暮れるまでの撮影です。
撮影映えするように一本たりと雑草を生やさないようにし、施肥をケチらない、こまめに間引き、剪定、そして追肥する。これを守ってやっていら思った以上に５２品目の野菜（コメも区画内にミニ水田を作ってやりました）が上手くでき、私が今までやってきたなかでベストな出来栄えのものも少なくなかったです。
結局のところ「基本に沿って丁寧に手入れすればするほどよくできる」ということと納得しました。

洒落た映像にするために炎天下で繰り返し同じ作業を様々な角度から撮るのもなかなかハードでした
でもそれって、朝から晩までしっかり勉強を毎日すれば志望校に合格する・・・
みたいな話で、あまり面白くないな。と思ってしまうのが私の天邪鬼なところです。
だいたい朝から晩まで家庭菜園のことばかり考えている人じゃなきゃ家庭菜園できないのかというとそんなことはありません。仕事や家庭で忙しい合間に週末などちょこっと気が向いたときにだけ畑のことを考えるというという人も多いでしょう。それでおいしいトマトやキュウリが取れれば何よりですね。
私が東京・国立市で運営している農園「くにたち　はたけんぼ」ではもっと気軽に、楽しいところだけ野菜づくりを体験していただき、その場でみんなで食べるということをよくやっています。
その場合、体験の日程から逆算して作付けて、予定通りしっかり収穫できるようにしないとならないわけで、これもなかなかなハードルです。
そんななか、私はいつも「どうやったら工程を一つでも減らせるか？端境期にも収穫できる方法はないか？」ということを考えています。

普段は農園地「くにたち　はたけんぼ」で幅広く農体験を提供しています
このコーナーはそんな楽して野菜とりたい、もしくは、ちょっとやり方を変えて栽培してみたい
などといった変化球を紹介していきます。
マニュアル通りしっかり作ったＮＨＫ「菜園ライフ」の裏バージョンと言えるかもしれません。
と、は言ったものの毎週の連載なのでネタ切れにならないか、早くも心配です。
「出来るか出来ないか、わからない」から野菜づくりも面白いですね！
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文・写真　　小野淳
㈱農天気　代表取締役　農夫
NPO法人　くにたち農園の会　理事長
東京・国立市を拠点に幅広く農体験を提供
著書「都市農業必携ガイド」(農文協）
監修・実演「菜園ライフ～本当によくわかる野菜づくり」（NHKエンタープライズ）

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