体験農園マイファーム

宙炭投入のその後@マイファーム松戸千駄堀

宙炭投入のその後@マイファーム松戸千駄堀

こんにちは。マイファーム農園チームのまつむらです。
宙炭レポートの第2弾です。

2024年9月中旬にマイファーム松戸千駄堀にて宙炭を投入のイベントを行いました。

史上初?! 体験農園で「宙炭」による環境対策はじまる@マイファーム松戸千駄堀

今回はその後宙炭を投入した土で育てた冬野菜はどうなったか、イベントのその後をお伝えいたします。

 

投入後の土の姿

宙炭投入時、投入直後は真っ黒だった土もよく混ぜ、少し時間が経つと次第に土に馴染み、よく見ないと宙炭が入っているかわからない程の見た目となりました。
ただ、この時点では特に感じる変化はなしです。


宙炭投入後寝かした土

栽培を開始して感じたこと

まず、栽培を開始して気づいたことは虫の被害が少ないことでした。
昨年の秋冬は例年よりも暖かかった分、マイファームの多くの農園では秋冬も虫が多めでした。
カブの葉っぱが葉脈だけになり、すべてまき直しを行った方もいらっしゃるぐらい、特にバッタは多かったです。しかし、宙炭を投入した土で育てた多少なりとも虫食いはあっても全体的に致命的な被害は受けておらず、どれも許容範囲に思えました。


ハクサイに粗目のネットだがアブラムシなどの発生は見られない


収穫野菜の虫食いは許容範囲程度

生育の違い

特に感じたのは、黒いマルチングフィルム(以下、マルチ)を張った+有機物(特に生ごみコンポスト)をしっかり投入している場所の生育が良いということ。地温が下がっていく秋冬で十分に微生物が働ける環境設定だったかが重要だったのだと思います。
投入している畝、していない畝の比較では大きく差がでたものもありました。中には過去最高の野菜の出来とおっしゃっていた方もいらっしゃいましたが、マルチの張っていない栽培だとその効果が十分に感じにくかったり、マルチを使っていても有機物を十分に投入しないスタイルの場合変化は感じられなかったり。
生育が良いような気もするが、同じ環境で昨年と比べているというわけではないため厳密に宙炭の効果なのかはわからないという声もありました。
実際にやってみているからのリアルな声ですね。


左は宙炭ありとマルチ、右が宙炭なしとマルチ


左から宙炭なしマルチ、宙炭あり草マルチ、宙炭ありマルチ

味の違い

味についてはいつもとあまり変わりがなかったというお声が多かったと思います。大根の甘みを感じたという声もありましたが、おいしく感じたのはひいき目や宙炭を投入していると知っていたからかもしれず、先入観なく食せる人である方が正確に判断できたかもしれないという意見もありました。

 

越冬野菜での効果

冬野菜栽培を終え、寒い時期で得られた結果が以上になりますが、これから越冬野菜の効果が見られる時期がやってきます。
特に松戸千駄堀では例年タマネギやニンニクとの相性がよくないとのこと。
宙炭にて育ったタマネギ、ニンニクが、例年と同じ生育なのか、また、これから暖かくなると微生物が活発に働きはじめ変化していくのかなど引き続き注視していきます!

 

宙炭がもたらすもの

今回のレポートは宙炭の栽培、生育について着目してお届けしましたが、今後、宙炭の「環境」に寄与する資材という見えないけれどすごい特長もご紹介していく予定です。どうぞお楽しみに。

 

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