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野菜づくりレポート
2018.03.05

農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ/日本農業の英知「農業全書」を読む! ~巻の一、農事総論、耕作より~

こんにちは、種まき事業部の間瀬です。
HPリニューアルのタイミングと合わせて、前々回からタイトルもリニューアルした『農』天気ブログですが、今回は『農』の歴史についてです。
歴史を知ることで、農業や今食べている野菜に対してぐっと深みが増します。「継ぐ」ということが農業の本質なんだと感じました。
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日本農業の英知「農業全書」を読む!


 ~巻の一、農事総論、耕作より~


 
3月に入り、関東では20℃近い陽気がやってきています。
「完全に春になりましたね!」的な野の花の写真をインスタグラムにアップしたところ
一方北海道で酪農をやっている友人は猛吹雪と豪雪でトラックが立ち往生し、牛の安否確認もできない・・・との写真が。
ついつい自分の暮らしている地の気候にとらわれますが、日本列島だけで見ても「まだまだ春遠し」の地域もあることを思い出させられました。
 ※私の自宅近くの田んぼです。オオイヌノフグリの花がきれいですね

 
さて、タイトルもリニューアルした当ブログですが、
この何でもアリっぽいタイトルにかこつけてかねがね実現させたかった「お勉強ネタ」をやりたいなと思います。反響よろしければ継続します。
それは

名著「農業全書」を読む!


です。

※国立国会図書館デジタルコレクション「農業全書」挿絵より

 
高校の教科書でも必ず出てくるはず。農業全書は江戸初期1697年、元福岡藩士の宮崎安貞さんが執筆し、出版した「日本最古の農業教科書」と言われています。
時は元禄、徳川5代将軍綱吉の時代で、忠臣蔵のあの事件が起きる5年前となります。
いまから数えると320年ほど前の農業の教科書となりますが、これがずいぶんとロングセラーで、農業大好きの8代将軍吉宗も座右の書とし明治時代にいたるまで教科書として使われていたと言います。
というか平成の世に生きる私も時々ちら読みしています。
 
有機農業の定義はいろいろあると思うのですが、江戸時代は完全に化成肥料、化成農薬、さらにはガソリンエンジンも存在しない農業です。
食料自給率は当然ながら100%。それで日本の総人口4000万人の食を供給していたわけですから、これは有機農業技術としてはかなり極めていたと言えるでしょう。
その名著中の名著に何が書かれているのか気になりませんか?
 
書き出しはこうです
 
農業全書 巻之一「農事総論」 耕作
それ農人耕作のこと、その理(ことわり)至りて深し。稲を生ずる物は天なり。これを養うものは地なり。人は中にいて天の気により土地のよろしきにしたがい、時をもって耕作をつとむ。
 
一部ひらがなに直しましたが原文のままです。のっけから痺れますね~!
「天と地の間にあって耕すのが人」ということで、つまり耕作こそが人の仕事なのです。とおっしゃっているのです宮崎先生は。
 
春の畑についてはこのようにおっしゃっています。
さて春の耕しは冬至より五十五日にあたる時分、菖蒲の初めてめだつをみて耕し始めるものなり。
冬至はだいたい12月22日ですから、そこから55日だと2月15日です。
2月15日が畑はじめの目途ですが、もちろん年や地域によって気候も異なるから菖蒲を見なさいと。なぜなら「菖蒲は百草に先立ちて生ずる」からです。
宮崎先生は福岡の人なので栽培技術は関西基準ではありますが、菖蒲は北海道から九州まで水辺に自生する植物なので、基準とすれば間違いないということです。
実用書として優れているのはこうした誰でも判断できる基準を教えてくれているところでしょう。
さらに耕すタイミングについてもアドバイスしてくれます。
 
春の耕しは凍りいまだ溶けざる中、春の陽気の通ぜざるに必ず耕すべからず。寒陰の気を覆い置くことはなはだ悪しきことなり。朝も日高きを待ちて耕すべし。
 
農業全書を読むとこの「陽気」「陰気」という言葉がよく出てきます。これはどうも微生物活性に関することも示しているようです。例えば「寒い時期には陽気を持った糞(こやし)を苗下に埋め込んでおく」みたいな技術が紹介されています。
当時は「微生物」という概念は一般的ではなかったでしょうから、目に見えないエネルギーを「気」で表現したのではないかと思います。

と、3文紹介したら結構長くなってしまいましたのでこの辺で。
もちろんこれはごくごく一部です。全10巻のうちの第1章、耕作から紹介しました。
「農業全書」は岩波文庫から読みやすい形で出版されていますので、みなさんも是非日本の有機農業の英知に触れてみてください。
 
繰り返しになりますが、

ご好評いただければ月1回ぐらいで「農業全書」紹介していきたいと思っています!


 
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