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【連載】農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ(終了)
2018.05.07

農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ/田んぼの準備が始まりました!~農業用水の整備~

農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ


田んぼの準備が始まりました!~農業用水の整備~


 

私が理事長を務めるNPOくにたち農園の会では小さな田んぼもやっています。
30坪ほどの本当に小さな田んぼなのですが、毎年親子田んぼ会員をつのって、育苗~田植え~稲刈り~収穫祭と田んぼのサイクルを体験いただきます。

私たちがコミュニティ農園「くにたち はたけんぼ」を運営する地域は昔から米エリア(ベイエリア・・・なんちゃって)でして、田んぼに引き込む農業用水は多摩川からの取水と湧き水と両方がブレンドされたものを使うのですが「府中用水」といって400年の歴史を持つと言われています。
すごいのがその多くの支線が未だ手掘りの用水だということ。
それなりに生産性をたかめる水田経営をするのであればちょっと考えにくいことですが、毎年泥上げをして水がうまく流れるように確保し、近隣の利用者で維持管理するのです。
泥上げというのはその名の通り、毎年少しづつ土手が崩れたり、上流から土砂が流れ込んだりしている用水の底の土をすくい上げて土手上に積むのです。

※手掘りの用水が残っていて毎年泥上げをします。

 
ということで昨日はお隣の田んぼの地主さんと用水整備&泥上げをしました。
ちなみに、府中用水は5月中旬に多摩川の取水堰(せき)が開門となり、9月までのあいだ田んぼのために流され、それが終わるとまた閉じるので秋から春先にかけては乾いた状態が保たれています。
水管理も完全手作業ですので、取水&出水の推移調整の小さな堰もそれぞれがつくります。
今回は土嚢を摘んで崩れたあぜ道の補修も行いました。

こうした作業をしているとおそらく同じような作業を江戸時代からずっと今に至るまで毎年この時期にしていたんだろうなという実感がわいてきます。歴史的な持続性のなかに私たちの仕事があるというのも趣深いものがあります。
 
再来週、水が入ってきたところでまだ再調整となり、田植えからしばらくはまた天候や水量変動に応じて毎日のように水調整が行われます。
 
水が入ってくるとたちまち多摩川の魚たちがやってきては産卵などし、10種類前後の小魚たちがざわざわと過ごす場所になります。
するとそれを狙ってサギがやってきたりと田んぼは一気ににぎやかな雰囲気に包まれます。
そんな来るべき田んぼの夏を思い浮かべながら心地よい汗を流しました。

※魚だけじゃなくて子どもたちもわいてきます

 

田んぼのこれからも時々レポートしていきます。


 
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文・写真  小野淳
㈱農天気 代表取締役 農夫
NPO法人 くにたち農園の会 理事長
東京・国立市を拠点に幅広く農体験を提供
著書「都市農業必携ガイド」(農文協)
監修・実演「菜園ライフ~本当によくわかる野菜づくり」(NHKエンタープライズ)
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