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【連載】農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ(終了)
2019.03.12

農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ /最近話題?のSDG’s(エスディージーズ)について農業ができること

農天気代表 小野淳さんの『農』天気ブログ


 

最近話題?のSDG’s(エスディージーズ)について農業ができること



女性向けライフスタイル雑誌の「FRaU(フラウ)」をご存知でしょうか?

私はご存知じゃなかったんですが・・・

妻曰く由緒正しい女性誌として講談社のなかでも特に評価の高い雑誌、ということです。

そのFRaUの最新号のテーマが「SDG’s」です。



https://frau.tokyo/_ct/17235973

 

SDG‘sとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略です。

字面だけ見てもあまりピンとこないですね。

でもこれが女性向けライフスタイル誌「FRaU」2019年1月号のメインテーマとなっており

表紙には綾瀬はるかさんの顔写真とともに「世界を変える、はじめかた」と書いてあります。志高く気合の入った感じなのです。一体どういうことなのでしょうか?



先週末、1月19日 東京都庁の敷地内にある「都民ホール」にて

農業含む「みどり活動」に関わる人々が一堂に会するフォーラムが開催されました。

200席の会場は早々に予約で埋まったということで、会場に入りきれない期待の大きさを感じさせます。フォーラムのタイトルは「Green Connection TOKYO 2019 みどりでまちが変わる!東京が変わる!」です。

主催はこのたびSDG‘sの動きも見据えて新たに設立されたNPO法人Green Connection Tokyo(旧:東京の緑を守る将来会議)、(一財)セブンイレブン記念財団、東京都の三者です。

 

グリーンコネクション東京HP→

http://green-connection.tokyo/?fbclid=IwAR2EbQdGcilZxo4b9keVMR1NTd4-ENr8NggbVnOzw40BV08myR17rmZMnL8



事例紹介では 都心における「市民緑地制度」を利用した企業の取り組み。国分寺市における農家と飲食店を結ぶ「こくベジ」プロジェクト

八王子市の山間部にあり「空き家」「空き畑」「空き山」を再生し活用する「小津倶楽部」

の取り組みが紹介されました。

市民とみどり資源(農地を含む)が連携して価値を生み出している先行事例です。

 

その後のパネルディスカッションではSDG’sがメインの話題となりました。

登壇者は 国土交通省、三菱UFJモルガンスタンレー証券、MS&ADインターリスク総研に所属するお三方、司会者は都市工学が専門の横張真先生です。

「みどり」をテーマにするメンバーとしてはちょっと微妙な肩書ですが「投資」であったり「危機管理」の観点からも「みどり活動」は注目を浴びているということのようなのです。



私なりに内容を要約すると次のようになります。

いままで里山保全であったり、街の植栽の共同管理だったり、あるいは耕作放棄農地の市民による再生と教育や福祉での活用などの「みどり活動」は行政もしくは助成金を得た市民ボランティア、あるいは企業の社会貢献事業として取り組まれる例がほとんどでした。

活動自体が利益を生むものではないので「必要なコスト」をみんなで分担しましょう。

という考え方といえるでしょう。

しかし、SDG‘sは2030年までに人類が解決すべき17の課題を明記し、さらに169の達成目標が明記され、国連で採択されたものです。

国としても企業としても優先順位高く本業として取り組むべき課題となったのです。

その結果、世界の投資家たちもより持続可能性が高いとされる事業に投資するという流れが生まれ、逆にいうと環境や平和や経済格差などに配慮しない事業にはお金が流れないこというメッセージとなっているのです。

 

まとめるならば

「短期的な利益に走る企業や国は評価が下がり、人類社会の持続可能性を高める事業こそが評価され経済的にも潤うという資本主義ゲームのルール改正」が起こり始めているというのです。

 

農林水産省のHPでは食品産業におけるSDG‘sを具体的に解説して事例紹介しています。

http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/

例えば食品ロスであったり、流通過程でのエネルギーコストであったり、環境に配慮した生産物の優先的な取り扱いであったり、その過程で搾取的なことが行われていないか情報が開示されていたり

といったことが具体的にSDG‘sの考えに準じた事業となります。

 

お話を聞きながら私は「身近にある農地をどう地域で活かすか?」はまさにSDG’sの最も目に見える形なのではないかなと思いました。

マイファームが掲げる自産自消がまさにそうであるように

生活に必要なものはなるべくコンパクトに身近で生み出し、身近で循環させていく。

個人ができる究極の持続可能性の実現ではないかと思います。

SDG‘sに対し農業界、市民参加型農園がどのように対応していくのか?

面白い流れがはじまったなと思いました。

 

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文・写真  小野淳
㈱農天気 代表取締役 農夫
NPO法人 くにたち農園の会 理事長
東京・国立市を拠点に幅広く農体験を提供
「都市農業必携ガイド」(農文協)
監修・実演「菜園ライフ~本当によくわかる野菜づくり」(NHKエンタープライズ)
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