菜の花いろいろ、花蕾(からい)野菜のNo1は?
甲州街道沿いの歴史あるお屋敷で「田畑とつながる子育て古民家」という活動をしていますが、先週はついにそこの池でヒキガエルの産卵がありました。
これも毎年恒例の春を告げる風物詩だなと思います。
一方畑では収穫できるものが少ないこの時期ではありますがこの時期にありがたいのが「つぼみ野菜」です。
花が咲いて結実するというのも植物にとっての産卵のようなものです。
つぼみを食べる野菜といえばブロッコリー・カリフラワーがなんといっても定番です。
ブロッコリーはイタリア語、カリフラワーは英語ですが、和名は両方とも「ハナヤサイ」です。なんともそのまんまですね。
ブロッコリーの花のつぼみの数は3万個以上、つまり1粒の種から3万個の種ができるということで何ともエネルギッシュです。
※ブロッコリーの花が開花した様子、咲くとアブラナの仲間なのだなと納得。後ろにみえるのが大根の花
畑をやっていれば皆さんご存知、どんな野菜でも花をつけるし花をつけるからにはつぼみができます。
特にアブラナ科の野菜(白菜・キャベツ・小松菜・水菜・カブ・チンゲンサイ・大根・ターサイ・ルッコラ・ワサビ・カラシナなどなど そしてブロッコリー・カリフラワーも)はこの時期一斉に花開こうと薹(とう、花茎のこと)が立ってきます。
アブラナ科意外でつぼみを食べる野菜というとあまりイメージがないかもしれませんが、2月21日に紹介したフキノトウもその名の通りフキのつぼみですね。
https://myfarmer.jp/blog/20180221blog/
アブラナ科の花は放っておけば黄色い菜の花が開いて、モンシロチョウやミツバチがやってきてそれはそれで春らしくていいのですが、せっかくですからつぼみを味わいたいものです。
ちなみにアブラナ科でも大根・ルッコラ・ワサビは白や紫っぽい花をつけて菜の花とは見た目がずいぶんと異なりますが、こちらもつぼみはピリ辛でおいしいです。
ロケットルッコラの花、これもピリ辛でおいしい
私は毎年少しあえてアブラナ野菜を取り残しておくようにし、つぼみの食べ比べをできるようにしています。畑づくりの点ではあまり効率よくないですが、こんな時期でもぼちぼち収穫イベントをやっている関係で何もないと寂しいですからね。
そんなつぼみのなかで私が特に気に入っているのが
「白菜ナバナ」です。
特に昨年の秋冬作で結球に失敗してしまったものについてはそのまま放置するようにしています。
白菜ナバナ、いい色だなといつも思います。
白菜ナバナの見た目はいわゆる「なばな」として販売している品種の物とよく似ていますが、茎やつぼみがより薄緑色で、澄んだ感じがするのに対し、花茎部が太くて柔らかくておいしいんです。我が家ではいつも辛し和えにしています。
3月いっぱいは摘んだ後にでてくるつぼみも繰り返し収穫できるので、春の作付けをした帰りにはつぼみを摘んで帰るというローテーションができています。